今回のテーマは、日本中を走る便利な移動手段「鉄道」です
日本の鉄道は安全、安心、正確と、世界トップレベルです
現在は移動手段として、自動車や飛行機、高速バス
船・フェリー、そして列車などがあります
日本の鉄道開業150年の歴史を、振り返ると共に
先人たちの、たゆまない努力に、感謝しつつ
寝台特急「さくら号」の、思い出のお話です
日本の鉄道建設
19世紀に蒸気機関車が発明され、日本では1872年(明治5年)に
新橋~横浜間を、蒸気機関車が走って150年
その後、鉄道の建設が進められ、1889年(明治22年)に
新橋~神戸間の、東海道線が全面開通しました
九州や四国、北海道でも鉄道建設が進められ、日本各地で鉄道が開業します
戦前・戦後の激動の中、全国で鉄道建設が進み
トンネル工事や架橋の建設など、困難な工事を乗り越えてきました
多くの技術者や関係者の人たちの努力で、各地で鉄道網か造られました
現在の東海道本線のJR各社の区間は、東京~熱海(JR東日本)
東海道本線はヒト・モノ・カネなど、日本経済を支える大動脈のひとつです
国鉄の分割民営化
1987年(昭和62年)に、日本国有鉄道(国鉄)の民営化が行われ
JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州
そしてJR貨物など、JR各社が誕生しました
現在はコロナ禍において、乗客・貨物等が減少し、苦しい経営が続いていますが
規制の緩和等により、徐々に業績も回復状況にあります
しかし、地方のローカル線では、乗客減による赤字が続き
廃線に追い込まれている、ところもあるようです
10月22日付の読売新聞・経済欄「JR考(番外編)」に
当時の国鉄分割民営化について、国鉄改革に努力された井出正敬さんの
証言記事が掲載されています
当時の国鉄の状況や、政治的な裏側の話など、興味深く拝読しました
新幹線の登場
夢の超特急・新幹線が1964年(昭和39年)10月に開業
第一回東京オリンピックに向けて、東京~新大阪間が開業しました
1970年(昭和45年)の大阪万国博覧会でも、たくさんの人を運びました
山陽新幹線が1972年(昭和47年)に新大阪~岡山間で開業
1975年(昭和50年)には博多まで開通して、山陽新幹線が全面開業しました
その後、東北新幹線、上越新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、北陸新幹線
北海道・北陸・西九州新幹線などでは、これから開通する一部区間もあります
東海道新幹線では「こだま」「ひかり」「のぞみ」の車両が走っており
開業当初は「ひかり」が、時速210kmでしたが
今では「のぞみ」が、時速280km以上で走行しています
旅行・ビジネスなどには、絶対に必要な交通手段になっています
寝台特急「さくら号」との思い出
1970年(昭和45年)九州・長崎から東海地方に来るとき
初めて乗ったのが、ブルートレイン・寝台特急「さくら号」でした
「佐世保駅」と「長崎駅」を、それぞれ午後4時頃に出発した列車が
博多、広島、大阪、名古屋から、東京へ向かう寝台特急
「名古屋駅」には、翌朝6時30分頃に着きます
「佐世保駅」のホームで両親や祖母、友人達などに見送られ
列車の中での孤独感に、夜行列車の汽笛とレールの音が
故郷を離れる、少年の心に淋しく響きます
ひとりベッドの中で、袖を濡らしたことを思い出します
山陽新幹線が開通するまでは、「さくら号」で帰省していました
「さくら号」は1999年(平成11年)に、「佐世保駅」発着は廃止され
2005年(平成17年)に、完全に姿を消しました
その後、「さくら」は山陽新幹線・九州新幹線の特急列車の愛称に採用され
新幹線として活躍しています
2015年(平成27年)に、定期運行は廃止されました
【亀さんのひとり言】多治見の鉄道史
鉄道誕生150年を記念して「多治見の鉄道史」が開催されています
日本に初めて鉄道が開通してから、28年後の1900年(明治33年)
名古屋~多治見間の中央線が開通しました
鉄道は、窯業が盛んな多治見において、陶磁器の輸送や原料・燃料などの
輸送手段として、多治見の発展を支えてきました
また、多治見を中心とした、東濃地域の各方面へ鉄道の敷設が行われ
現在も存在する路線や、すでに廃線になり面影だけが残っているところなど
いろんな出来事が、資料や展示物で説明されています
開催場所は「多治見市文化財保護センター」
https://www.city.tajimi.lg.jp/bunkazai/
リニア中央新幹線
次世代の新しい交通網として「リニア中央新幹線」が、現在建設中です
超電導リニア(超電導磁気浮上方式)で、時速500kmほどで走行します
東京都と大阪市を結ぶ計画で、現在は2027年(令和9年)に
東京・品川~名古屋間が開業予定で、最速40分で結ばれます
その後、2037年(令和19年)頃に名古屋~大阪(新大阪予定)と
結ばれ、東京・品川~大阪(新大阪予定)を最速67分で結ぶ計画です
東京から名古屋間の中間駅として神奈川、山梨、長野、岐阜の各県に
「岐阜県駅(仮称)」ができる予定です(現在建設中)
「リニア中央新幹線」に対する期待は大きく、東京・名古屋・大阪の
大きな経済圏が誕生し、周辺地域も経済的に活性化するとおもわれます
また、最先端の交通システムの実用化により、日本の開発力や技術力を
世界に示すことができ、日本の国際競争力が増します
一方、静岡県において問題になっている、水資源の減少問題や
自然保護の問題など、解決しなければならない問題もあります
地元や自治体との対話により、住民のみんなにとって
納得のいく解決策を、見つけてほしいとおもいます
国民のための「リニア中央新幹線」であるために・・・
ここで一句
◆ 川柳
寝台車 思い出だけは 残ってる
◆ 短歌
少年の 夢乗せ走る さくら号 新幹線が 追い越して行く
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました
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