亀さん 活き活きノート

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未来の技術者を守れるか、映画「Winny」

今回のテーマは、開発者の責任を問いかける「映画 Winnyです

 

3月10日に公開された、世界を揺るがしたネット史上最大の事件

天才技術者が開発した、ソフトWinny(ウイニー)が悪用され

 

著作権侵害などの社会問題が発生し、ほう助罪の容疑で逮捕

実際にあった事件で、2004年に天才技術者は逮捕され、裁判

 

なぜ、日本の天才技術者は、日本の警察に潰されてしまったのか

これからのネット社会情報化社会に問いかける映画のお話です

 

 

Winnyとは、どんなもの

Winnyとは、インターネット上で、ユーザー同士が直接データの

やり取りができる、ファイル共有ソフトのこと、ユーザー同士では

 

映画やゲーム、音楽などの著作物データを許可なく使用ができる

また、悪用したウイルスにも感染する恐れもあり、警察などの

 

内部資料の機密情報が、漏洩する事件も発生しました

その後パソコンでWinnyを使わないように、との呼びかけもありました

 

 

Winny事件とは

天才プログラマーと言われる金子勇によって、開発されWinny

使った、著作権違反の事件が起こり、金子氏は2004年に

 

著作権違反ほう助罪の容疑で逮捕、一審で罰金刑の有罪判決

二審では逆転無罪、最高裁では検察庁の請求を棄却、無罪決定

 

7年半の裁判の結果、無罪を勝ち取った、というものです

社会的にも、技術的にも、いろんな問題を呈した事件です

 

 

映画「Winny

この映画は実話を基にした、挑戦と戦いの記録を映像化

不当逮捕から無実を勝ち取った、天才技術者の7年半の道のりの映画

 

金子氏が寝食を忘れて、ソフト開発に没頭するところから始まります

ある日、著作権侵害の逮捕者が出る、Winnyを使っていたことから

 

金子氏が、家宅捜査事情聴取を受けます

警察の取り調べの中で、だまされて金子氏が誓約書にサインをします

 

誓約書(写し書き)の中の文字は違っていた「満えん(蔓えん)」

この誓約書として書かされた、申述書がきっかけで逮捕されます

 

裁判の中で「満えん」がキーワードとなる、裁判シーンもあります

金子氏の担当弁護士になった壇俊光は、サイバー犯罪に詳しい

 

裁判の中では、Winnyの素晴らしい技術について説明するシーンが

あるが、裁判官には分かってもらえず、判決は罰金150万円の有罪

 

映画「Winny」のみなさん

この映画は、2020年に出版された、壇俊光弁護士による

小説『Winny 天才プログラマー金子勇との7年半』を基に

 

監督・脚本は松本優作さん、企画は古橋智史さん

金子勇氏を東出昌大さん、弁護士・壇俊光氏を三浦貴大さん

 

東出さんは役作りのため約18キロも太り、誰だろうと思うほどです

三浦さんは、現在も活躍されている壇弁護士を演じるにあたり

 

最初は戸惑いもあったそうで、法廷のシーンなどは、壇弁護士の

アドバイスを受けながら、臨まれたようです

 

金子氏のお姉さん役に吉田羊さんはじめ、渡辺いっけいさん

吹越満さん吉岡秀隆さん、などのみなさんが出演されています

 

 

【亀さんのひとり言】金子勇さんはどんな人だったのか

小学生の頃から、マイコンでプログラミングを作っていました

高校生のときには、国家試験である第二種・第一種情報処理技術者

 

試験に合格、茨城大学博士号取得、その後日本原子研究所に勤務

経済産業省の開発プロジェクトにも、参加されています

 

2001年に東京大学大学院情報理工学系研究科の特任助手

2002年頃からWinny開発をはじめます

 

2003年にWinnyを使った、著作権違法犯の2人が逮捕された後

2004年に開発者である、金子氏も著作権違法ほう助の容疑で逮捕

 

このとき34歳、無罪を勝ち取るまでに、7年以上もかかります

無罪確定のわずか1年半後に、急性心筋梗塞で亡くなりました

 

天才プログラマーにとって、激動の短い42年の生涯でした

問いかけに、金子氏Winnyは私の表現なんです』と答えています

 

 

技術者が守られる国に

有意義な技術が開発されて、それを悪用されたら処罰されるのか?

映画の中で『殺人に使われた包丁を作った職人は逮捕されるのか』

 

壇弁護士が、問いかけるシーンがあります

作ったものが、本来の目的と違うものに悪用されたら

 

それは制作者の責任になるのか、いろんな問題を含んだ事件でした

東出さん三浦さんの綿密な準備と丁寧な役作りで、迫力ある映画でした

 

金子氏の逮捕でWinnyの開発は中止になり、日本のネットに関する

ソフト開発の遅れになっていることは、否めないようです

 

 

これからも、社会のために頑張る、技術者開発者のために

秩序ある自由な国、未来にがある国であってほしいと願います

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました