今回のテーマは、母の愛は本能か、生き物たちの「生きざま」です
地球上には小鳥やウサギ、馬など、身近な生き物がたくさんいます
また、クモやアリ、てんとう虫なども一緒に生きています
その生き物たちは、どのように生まれ、どのような死をむかえるのか
それぞれの生き物たちが、どのような生涯をすごすのか
「生き物の死にざま」(稲垣栄洋:著、草思社文庫)の本から
コチドリ
コチドリは、砂浜や河原に巣をつくります
卵を産むための巣は、砂地に穴を掘って卵を産みます
ヒナをねらった敵が近づいてくると、親鳥はヒナを守るために
親鳥は傷ついたふりをして、敵をおびきよせます
巣から敵を遠ざけるために、オトリになります
でも、敵に親鳥がつかまることがあります
子どもを守るために身体をはって、敵からヒナを守る親鳥
子どもを守るための「擬傷」は本能的なのでしょうか・・・
カバキコマチグモ
カバキコマチグモは、体長2センチ程度と小さいが、その毒は
毒ヘビやフグよりも強く、世界の猛毒生物の六番目にランキング
母グモハは一度に100個程度の卵を産み、絶食状態で卵を守ります
やがて孵化(ふか)、生まれた赤ちゃんグモは、最初の脱皮をします
赤ちゃんグモのエサは、母グモの体液、母グモのからだです
赤ちゃんグモは、母グモに食らいつき、体液を吸いはじめます
母グモは動くことなく、赤ちゃんグモに体液を吸わせ
やがて、母グモの命はつき果て、死んでしまうのです
その後、赤ちゃんグモは、巣の外へと、ひとり立ちしていきます
最強の毒グモの最期の日は、わが子の誕生日なのです・・・
チーター
チーターは、時速100キロメートルを超える速度で走ります
ところが、チーターの狩りの成功率は40~50%です
チーターは持久力がなく、全速力で走れるのは20秒ほど
草食動物に逃げられてしまいます、チーターの狩りは単独です
一度に5、6頭の子どもを産み、母親だけで子育てをします
母親は子育てをしながら、狩りをしなければなりません
チーターの子どもは、肉食動物のかっこうの獲物になるので
隠れ屋を移動しながら、見つからないように身をひそめます
その後、子どもたちが大きくなると、子どもの分まで獲物が必要になり
子育てをしながら、子どもたちに狩りを教えなければなりません
ライオンやハイエナなどにとって、チーターの子どもは獲物です
チーターの子どもが無事大人になるのは、10~20頭に1頭ぐらい
チーターの母親は、狩りも子育ても、一身に背負います
子育てと、仕事や家事に奔走する、人間のお母さんと同じようです・・・
母の愛は、海よりも深く・・・
子どもを守るために、命をかけてオトリになるお母さん
子どもが生きるために、自分のからだを与えるお母さん
子育てと、生きていくための狩りと、忙しいお母さん
動物の世界でも、母親の愛情は、海よりも深く
そびえる山よりも貴(たか)し・・・
お父さんも、もっと頑張りましょう
先日は母の日でした、この世に産んでくれた、お母さんに感謝!!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました