今回のテーマは、地球上に生きる、おおくの生き物の「生きざま」です
地球上には鳥や犬、猫など、身近な生き物がたくさんいます
また、ゴキブリやトンボ、ハチなどの昆虫も一緒に生きています
その生き物たちは、どのように生まれ、どのような死をむかえるのか
それぞれの生き物たちが、どのような生涯をすごすのか
「生き物の死にざま」(稲垣栄洋:著、草思社文庫)の本から
ツキノワグマ
ツキノワグマは、12月~4月ぐらいまで穴のなかで暮らします
穴のなかで2~3頭の子どもを産み、母グマだけで子育てをします
森のなかでのエサが少ないと、里山である畑などに姿をあらわします
秋~冬にかけて、たくさん食べる時期に、子グマと一緒に里山に下ります
そのとき、有害駆除として銃殺されることもあります
一年半の子育てがおわると、小グマは母グマからはなれて独りだちします
その後も、母グマは出産をくり返します、クマの寿命は野生で20年前後
子グマがお母さんに、あまえられるのは一年半、短いですね(人間は甘えん坊)
コウテイペンギン
コウテイペンギンは、内陸の安全な場所で卵を産みます
海岸にはシャチやヒョウアザラシの、危険な肉食獣がいるのです
海から安全な内陸までは50㎞~100㎞、移動に約2ヶ月かかります
コウテイペンギンはオスが卵をまもり、メスは海へエサを取りに行きます
メスが海からもどると、その後、オスは海へエサを取りに行きます
オスは数ヶ月間、絶食状態でヒナをまもります、子育ては寒さがきびしい真冬
ヒナが成長する、みじかい夏に、親子で海へもどって行きます
コウテイペンギンのメスもオスも、命がけで子育てをしています(人間もおなじ)
ゴリラ
ゴリラは一夫多妻で、一頭のオスのゴリラがリーダーとして
複数のメスと、その子どもたちからなり、20頭ほどの群れで行動します
ゴリラの子どもの成長はゆっくりで、生まれてから3年間も母親が授乳をします
離乳するころになると、父親のオスによる「集団保育」がはじまります
子どもたちは、オスのリーダーのもとで、群れのルールなどをまなび
夜は母親のもとに戻って寝ます、このようにして子どもは成長します
ゴリラは10~15年で大人になり、やがて群れをはなれます
群れをはなれたオスはリーダーとして、複数のメスと子どもたちの群れをつくり
メスのゴリラは、あらたな群れのリーダーの妻となります
オスのゴリラの最期は、メスのゴリラや子どもたちに囲まれて、生涯を終えます
メスと子どもたち家族に見守られながら、幸せな最期です
ゴリラのオスは強くて、優しくなければ、家族は守れません(人間とおなじ)
明日のために、今を生きる
明日の命はだれにもわかりません、動物も人間もおなじです
だから、一生懸命に「今を生きる」のでしょう
動物の生きざまをとおして、生きることの大切さ、すごさをあらためて感じます
明日のために、今を生きることを・・・
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました
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