一月場所、五月場所、九月場所は、東京・両国国技館
熊本、鹿児島、長崎など、ご当地力士の奮闘も期待されます
また、関脇若隆景の大関へ向けての、期待も大きな場所
千秋楽の巴戦を勝ち抜いた、阿炎の初優勝で幕を閉じました
15日間を通して、楽しむことができた九州場所のお話です
九州場所の番付
大関二人、関脇三人、小結四人の上位陣九人
若隆景と豊昇龍が、東西の関脇
大関復帰をめざす、御嶽海は西張出関脇
先場所優勝した玉鷲は東小結
新小結は、秋場所10勝した翔猿です
新入幕は熱海富士(20歳)が西前頭15枚目
初土俵からのスピード昇進です
九州ご当地力士
正代(熊本)、明生(鹿児島)、佐田の海(熊本)
琴恵光(宮崎)、平戸海(長崎)
序盤戦(初日~5日目)
カド番大関正代は、初日黒星スタート
4日目で無敗力士が、いない状況です
先場所優勝した玉鷲は、なんと1勝4敗
関脇の豊昇龍と御嶽海が1敗で、序盤戦を引っ張ります
「大鵬」の孫・王鵬も1敗で頑張ります
ほかに1敗は、高安、錦富士、阿炎、阿武咲、一山本が続きます
中盤戦(6日目~10日目)
7日目に今場所初めての「満員御礼」の垂れ幕
8日目の熊本出身同士の対決は、佐田の海の勝ち
9日目には玉鷲が幕内では、57年ぶりとなる
「合掌ひねり」で宇良に勝ちました
■合掌ひねり
両手を組んで(合掌しているように見える)ひねり倒す技
大関復帰をめざした、御嶽海が10日目で6敗
来場所の大関復帰は、無くなりました
10日目が終わって、関脇豊昇龍と王鵬が1敗で
先頭に立ち終盤戦へ・・・
終盤戦(11日目~千秋楽)
11日目は先頭のひとり、王鵬が負けて、関脇豊昇龍が1敗ただ一人
12日目は、関脇豊昇龍と王鵬の対決でした
なんと、王鵬が「はたき込み」で、関脇豊昇龍に勝ちました
二人は同期入門、王鵬は雰囲気がおじいちゃん(大鵬)に似ています
しかし、13日目に王鵬は、高安に負けました
カド番大関正代は、13日目に「負け越し」来場所は関脇に転落
14日目には大関復帰をめざした、関脇御嶽海が「負け越し」
優勝争いは千秋楽、貴景勝、高安、阿炎による優勝決定巴戦
阿炎の力強い突き押しで、高安、貴景勝を破り初優勝 ”おめでとう”
【亀さんのひとり言】化粧まわしについて
「化粧まわし」は、相撲を取る際のまわしとは別の
「土俵入り専用まわし」です
「化粧まわし」をして、土俵入りをすることができるのは
十両以上の関取だけ
「化粧まわし」のデザインは、個人の自由に任されますが
「紫色の房を使えるのは大関以上」の決まりはあります
「化粧まわし」は、後援者やスポンサーなどから贈られることが多く
西陣織や博多織など高価なものもあり、一般的なデザインのもので
100万円~150万円くらいです
九州場所・ご当地力士の佐田の海は、郷土(熊本)のキャラクター
「くまモン」の化粧まわしで、地元を激励しています
土俵入りの「化粧まわし」を見るのも楽しいです
(参考:読売新聞 ニュースの門 化粧まわし)
「朝乃山」レポート
東幕下4枚目の朝乃山は、5勝目までは順調に勝ち進みました
ところが、11日目に「魔の六番相撲」で負けました
土俵際の詰めが甘く「はたき込み」に敗れました
勝ったのは、東幕下23枚目の玉正鳳
朝乃山は、先場所も六番目の相撲で負けて「魔の六番相撲」
九州場所は6勝1敗の成績でした
来場所の十両復帰を期待しますが、現時点では不明です
幕下優勝は7戦全勝の玉正鳳(29歳、モンゴル出身)でした
九州場所を終えて
横綱不在の場所を、若手力士たちが頑張りました
優勝争いは千秋楽までもつれて、約28年ぶりの優勝決定巴戦
阿炎の力強い突き押しで、高安、貴景勝に連勝して優勝!
優勝インタビューでは、現在病院で療養中の師匠の
錣山親方(元関脇寺尾)に『迷惑しかかけてこなかったので
少しでも喜んでくれたらいいな』、と・・・
大関正代は6勝9敗で負け越し、来場所は関脇に転落
関脇御嶽海は6勝9敗で負け越し、大関復帰ならず
大関へ足がかりの場所だった、関脇若隆景が8勝7敗
関脇豊昇龍は11勝4敗で、大関へ向けて来場所に期待
前頭13枚目の王鵬は、10勝5敗だったので
来場所は、番付も上がりますので、楽しみです
元小結千代大龍(34歳)が、20日に引退を発表しました
九州場所ご当地力士の成績
正 代(熊本) 6勝9敗 明 生(鹿児島)9勝6敗
佐田の海(熊本)8勝7敗 琴恵光(宮崎) 7勝8敗
平戸海(長崎)10勝5敗
来年一月場所は、何が起こるでしょうか・・・
大相撲ファンとしては、大いに期待したいところです
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました