亀さん 活き活きノート

健康は①食事②睡眠③運動④趣味⑤その他を大切に!!

希望があるから、「今」を大切に

今回のテーマは、生き物たちの「自然の摂理」です

 

地球上には自然の法則の中で、生まれて、死んでいく

生き物たちは、生まれたときから、決められた生き方をする

 

 『生き物の死にざま』(稲垣栄洋:著、草思社文庫)の本から

今回はクジラタツムリ日本ミツバチの物語です

 

 

クジラ(深海の生態系を育む「母」

クジラの一生は謎に満ちている、どのようにして死ぬのだろうか

死んでしまったクジラの巨体は、ゆっくりと沈んでゆく

 

暗く冷たい海の底へと、クジラの巨体は沈んでゆく

多くの生き物たちが、クジラが沈んでくるのを待っている

 

まず、エサの臭いをかぎつけたサメの仲間や、ヌタウナギの仲間は

われ先にとクジラの肉に群がる、クジラの体は少しずつ断片になっていく

 

小さな断片になると、小魚が群がってくる、エビやカニも集まってくる

肉が食べつくされると、貝やゴカイの仲間たちが、まわりに集まる

 

クジラの死がいが、分解された有機物を、エサにするのです

巨大なクジラの体が、少しずつ少しずつ分解されて、消えていく

 

しかし、クジラの巨体をエサにした、多くの生き物たちが育まれる

そして、多くの生き物たちが生まれて、生きていくのです

 

タツムリ(動きを操られてしまった臆病な生き物)

タツムリは臆病な生き物である、カタツムリの天敵は鳥である

空から襲ってくる鳥から身を守るために、常に葉っぱのうらに隠れる

 

タツムリは、ふつう日陰のジメジメした場所に、暮らしている

ところが、日光を好み、光を求めて日当たりのよい、葉っぱの上に移動する

 

実は、そのカタツムリは、寄生虫に侵されているのです

その寄生虫は体内に入って、カタツムリの行動を操っているのです

 

本来、この寄生虫は鳥に寄生するが、子孫を残すためにカタツムリに寄生し

鳥に食べられるようにカタツムリを操って、葉っぱの上に移動させます

 

寄生虫は鳥の体内で卵を産み、その卵はフンと一緒に鳥の体外に排出されます

そして、そのフンを食べたカタツムリの、体内に侵入してカタツムリを操る

 

葉っぱの上に移動したカタツムリは鳥の餌食、あわれな最期です

その寄生虫の名前は、ロウコクロリディウム

 

日本ミツバチ(世界最強のオオスズメバチに仕掛ける集団殺法)

スズメバチの中でも、巨大なオオスズメバチは、世界最大のハチとして

恐れられている、人間でも刺されれば、命を落とすこともあります

 

オオスズメバチは肉食で、ほかの昆虫を捕らえて食べます

攻撃性が強く、世界最強とも呼ばれています

 

ハチの巣の中にはハチの幼虫がいて、巣を襲えば大量のエサを略奪できます

日本ミツバチは巣を守るために、大きなオオスズメバチに次々と襲いかかる

 

日本ミツバチは数百匹で次々に飛びかかり、オオスズメバチを覆いつくす

大勢で寄り固まった、かたまりの中の温度を上げてオオスズメバチを殺す

 

この作戦は「熱殺蜂球(ねつさつほうきゅう)」と呼ばれています

峰球の温度は46度まで上昇、オオスズメバチはおよそ45度で死滅する

 

女王蜂は3~4年の寿命で卵を産み続ける、働き蜂の寿命は1ヶ月程度

いざ、オオスズメバチに襲われれば、働き蜂は命をかけて強敵に挑むのです

 

人間という生き物(希望を持つことができる生き物)

いつ来るともわからない、死を恐れるのは人間だけです

人間以外の生き物は死ぬことを知らない、ただ「今」を生きている

 

人間はこの先を予測するという能力を、高度に発達(進化)させました

まだ、見ぬ世界を予測する「想像力」という、力を手に入れたのです

 

今や私たち現代人は、10年先のことを考えて、行動することもできます

そんな生き物はほかにいない、すべての生き物は「今」を生きている

 

しかし、未来を想像することで、「今」を大切に生きることができる

それは「希望」であり、人間は希望を持つことができる唯一の生き物

その日(希望)のために、私たちは「今」、何をすればいいのだろう

私の生きざま、死にざまは、どのようなものなのだろう・・・(完)

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました