今回のテーマは、100年前に起きた「大震災から何を学ぶ」です
関東大震災発生から5日後に起きた事件、「福田村事件」とは
地震大国ニッポン、災害に学び、そして災害に備えるお話です
防災訓練、避難訓練
町内会には、防災士の方を中心とした、防災チームがあります
防災チームのメンバーは、町内会の役員10名で構成
9月の第一日曜日は、市が制定した「防災の日」、防災訓練の日
防災訓練では、災害対策本部訓練や避難所訓練などを実施
1.午前8時、地震発生のサイレンおよび案内放送(訓練)
2.シェイクアウト(自助行動)および火の元点検
3.避難場所へ避難(受付で参加者確認)、在宅者の安否確認
4.災害対策本部への状況報告
5.各自治体独自の防災訓練(町内会の企画)
防災器具等の説明:移動式発電機、簡易トイレ、救助用リヤカーなど
備蓄品等の展示 :救急箱、簡易ベッド、災害用水、非常食など
防災の日
1923年(大正12年)9月1日の関東大震災から100年
死者・行方不明者は推定10万5千人、明治以降では最大規模の
1960年(昭和35年)に制定されました
防災週間は防災の知識を高めたり、普及させたりすることが目的で
毎年9月1日を中心に、各地で防災訓練やセミナーなどが行われます
また、将来への教訓として慰霊祭や講演会、写真展などが行われています
改めて、災害に対する話し合いや、備えの必要性を考える機会です
南海トラフ大地震
規模はマグネチュード8~9、死者約23万人と予想されています
歴史をさかのぼると、100年~150年の周期で発生しています
77年が経過しているので、30年以内に地震が発生する確率は
70~80%、最大でM9級の地震発生の恐れもあります
備えあれば憂いなし
あらゆる被害を想定して、対策をすることで、減災はできます
特に近年は、地球温暖化の影響もあいまって、豪雨や台風のような
気象現象が激しさを増しています「備えあれば憂いなし」ですね
福田村事件
関東大震災が発生して、人々の混乱の中、差別的なデマが飛びかいました
「福田村事件」が起きたのは、関東大震災発生から5日後の9月6日
香川県から福田村(現在の千葉県野田市)にやって来た、薬売りの人たちが
朝鮮人と間違われて、村人たちに9人が殺害された事件です
映画「福田村事件」
この福田村事件を題材にした映画が、9月1日に一般公開されました
一見のどかな村落共同体において、よそ者を受け入れない排他性
穏やかな人たちが、集団や組織の中では、残虐で凶暴な行動を起こす
事件から100年を迎え、森達也監督が映画化しました
8月30日のNHK「クローズアップ現代」でも、取りあげられました
テーマは『集団の“狂気”なぜ ~関東大震災100年“虐殺”の教訓~』
9月2日付、読売新聞でも映画についての紹介が、掲載されていました
上映する映画館は多くないが、機会があれば観たいとおもっています
映画『福田村事件』公式サイト (fukudamura1923.jp)
100年前が、未来を教えてくれる
ひとりの個人は、穏やかで優しくても、集団で行動を共にするとき
事が起きると、よそ者を入れない排他的な行動がエスカレート
これが、我々人間の「本性」なのでしょうか・・・
人間は失敗を繰り返すのか、失敗から学ぶことができるのか
100年前の「福田村事件」から、我々は学ぶことができるのか・・・
映画は10月に開催される「第28回釜山国際映画祭」に出品されます
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました