今回のテーマは、母親と息子の物語「こんにちは、母さん」です
吉永小百合さん主演の映画、「こんにちは、母さん」が公開中
約20年前の原作を、山田洋次監督が映画化しました
新国立劇場の戯曲として制作された「こんにちは、母さん」が
令和の時代に新たな物語で・・・ 大切にしたい家族のお話です
原作は永井愛さん
「こんにちは、母さん」は、劇作家の永井愛さんが書かれたものです
<母には恋人が来た、息子にはリストラが来た>
『東京の下町を舞台に、母と息子と母の恋人の三人が
それぞれ独自の記憶と、時代を背負った人間として初めて対峙し
互いに再発見していく物語を、人気劇作家・永井愛が笑いと涙
満載に描きます。』と、当時のリーフレットにはあります
新国立劇場での上演
2002年(平成14年)3月に、新国立劇場で上演されました
母親役を加藤治子さん、息子役を平田満さん、母の恋人役を杉浦直樹さん
そのほか、増岡徹さんなどが、出演されています
物語は、『人生に戸惑い居場所を求めて、やって来た母が住む我が家
久しぶりに会った母は、以前の姿からは想像もつかぬものだった
イキイキとして楽しそうで、恋人らしき男の存在も知る
三人を取り巻く下町の元気な人々の、日常生活を通しながら
「人生を正直に生き直そう」とする人々の姿が描かれています』
NHKホームドラマ
NHKでは2007年(平成19年)5月に、土曜ドラマとして
連続4回構成で、全国に放送されました
恋人役は児玉清さん、その妻役に竹下景子さんが出演されています
そのほか、増岡徹さん、いしだあゆみさん、渡辺えり子さん、など
永井愛さんが自ら脚色をされている、ホームドラマです
「NHKのアーカイブス」で、観ることもできます
映画「こんにちは、母さん」
山田洋次監督により映画化され、2023年(令和5年)9月に劇場公開
山田監督と吉永小百合さん主演映画、「母べえ」「母と暮らせば」に続く
「母」シリーズ、3作目の作品です
母親役を吉永小百合さん、息子役を大泉洋さん、恋人役を寺尾聡さん
山田監督が約20年間構想を温め続けた作品で、家族の姿はもちろん
人情味あふれる下町の人たちとの触れ合い、どこか懐かしい風景
観る人を元気に、明るく前向きな気持ちにしてくれる映画です
すみだ川の屋形船から眺める風景は、大都会のオアシスを感じる映像
また、大きな花火がスクリーンいっぱいに、とてもきれいでした
映画『こんにちは、母さん』公式サイト|大ヒット上映中 (shochiku.co.jp)
女優、吉永小百合
吉永小百合さんの映画は若い頃よく観ました、日活のスターです
今回の映画「こんにちは、母さん」が、出演123作目の映画
『本当はここでやめようかなと思っていたんですが、もう少し
やってみようと思います』と、これからの意気込みも語られました
また、『すばらしい映画だと、50年100年後の人も見てくれる
だから、そういう映画に出演して、“演じる”ということを
自分の目標にして、これからもやれたらと思っている』とのこと
<小説 こんにちは、母さん(小池水音:著)講談社文庫>
「こんにちは、母さん」・・・
久しぶりにホームドラマを、映画館で観ました
寅さんの「男はつらいよ」以来だと、自分では思います
映画「こんにちは、母さん」は、現代社会に合わせた脚本で
また、原作にはない、孫娘も登場、孫娘とのやり取りもいいです
仕事や家庭のことで苦悩する息子、夫に先立たれてひとりでも
自分の人生を活き活きと生きる母親、母の生き方を見ながら
これからの自分の人生を、見つめ直す息子の心の変化に共感できます
下町の人たちとの、日常茶飯事のドタバタも、ほほえましい
心の奥が、じわりと暖まった気持ちで、映画館をあとにしました
秋らしくなった、お彼岸の空を見上げて『こんにちは、母さん』・・・
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました