今回のテーマは、年始のご挨拶「年賀状」です
子どもの頃、学校の授業で、サツマイモを彫刻刀で彫って
版画の年賀状作りをしたことを思い出します
でも、最近はインターネットやSNSなどの普及で
パソコンやスマートフォンで、挨拶をする人も増えています
新年のご挨拶、年賀状についてのお話です
年賀状の由来と歴史
年賀状は、7世紀頃の平安時代に、始まったとされています
年賀の挨拶に行きたいけれど、遠くて行けない人に
挨拶をする目的で、年賀状が始まったようです
江戸時代になると「飛脚」が充実し、庶民が手紙で挨拶を
済ませることも、できるようになりました
明治時代になると、郵便事業がはじまります
お年玉付年賀葉書の登場
1873年(明治6年)に、官製葉書が登場
明治20年頃には、年賀状を出すことが恒例行事なり
大晦日にかけて、郵便が集中するので
1899年(明治32年)に、年賀郵便の「特別取扱」が始まります
■「特別取扱」とは年内に郵便を受け付けて、年明けに配達します
今年は、12月15日から年賀郵便の受付開始
25日までに投函すれば、元日に配達してくれるそうです
しかし、1月2日は年賀葉書の配達はありません
お年玉付年賀葉書が、1949年(昭和24年)12月から
発行されるなど、すっかり国民的行事になりました
年賀状の良いところ
◎普段会えない人にも、気軽な近況報告
友人、恩師など普段会うことが無い人にも
「元気でやっている」近況報告ができる
◎一年の感謝を伝える
お世話になった人への感謝を、心を込めて伝えることができる
◎手間は掛かるが、思いを込めたメッセージ
メールやSNSなどよりも、思いを込めた言葉が届けられる
◎お正月らしさを感じる
年賀状の準備や、元日の年賀状を見ることでお正月を感じられる
◎お年玉くじが楽しみ
毎年1月15日に抽選が行われる、お年玉くじが楽しみ
年賀葉書発行枚数の推移
日本郵便によると、年賀葉書の発行枚数は
2004年(平成16年)用が、44億5936万枚と
過去最高を記録した以降は、減少傾向に転じ
2022年(令和4年)用が19億860万枚
そして、今年(令和5年用)は当初発行枚数は
前年比約10%減の、16億4000万枚となっています
年賀状が減った理由
◎人口の減少や人との付き合い方の変化
◎年賀状に対する文化や慣習の変化
◎インターネットやSNSの普及 など
核家族化が進み、伝統文化などを伝える機会も少なく
子どもの頃から、年賀状の文化に触れなかったり
年賀葉書を購入しなくても、メールやSNSで手軽に
メッセージが送ることができます
企業においても、経費節減や虚礼廃止など
年賀状を廃止する方針を、打ち出している会社もあります
「年賀状じまい」
年賀状のやり取りをやめることを「年賀状じまい」といいます
昨年、「年賀状じまい」をする旨の葉書が2通ありました
ご高齢の方で「年賀状じまい」をする人が増えています
一方、スマートフォンの普及により、いつでも連絡が取れる
ようになったため、中年層や若い世代の方にも
「年賀状じまい」の習慣が、広がっているようです
「年賀状じまい」について
「年賀状じまい」のタイミングも大切です
退職した時、還暦や古希などの年齢によるタイミング
案内を出すタイミングとして、この年賀状を最後にする
または、11月~12月上旬に、事前に年賀状をやめる旨の
案内を出す、タイミングがあります
「年賀状じまい」は文面によっては、絶縁宣言と取られて
相手の方を、傷つけてしまうことがあるので、注意が必要です
受け取った人が、納得してもらえる文面にしなければなりません
【亀さんのひとり言】「年賀状じまい」のポイント
「年賀状じまい」を書く時に、気をつけたいポイント
◎「年賀状じまい」の理由を丁寧に伝える
やめる事情等を、ハッキリと丁寧な文面で書く
◎相手の気持ちを気遣う
この案内は、全員の人に出していること
今後の関係についても、変わらないことを伝える
◎メールやSNSなどで、連絡が取れることを伝える
メールアドレスなどの連絡先を明記しておく
「年賀状じまい」しました
60歳で退職した時に「年賀状じまい」をしました
それまでは、仕事関係の方が多くて、100枚以上の
年賀状を出していました
「年賀状じまい」のタイミングは、12月早々に葉書で
理由は“退職を機に”、だったとおもいます
でも今までの習慣からか、ある程度の年賀状は来ました
その方には、1月の「小寒の日」に寒中見舞いを出しました
これを繰り返して、徐々に年賀状の来る枚数が減りました
現在は、古い友人・知人と恩師、親戚、子供たちだけです
叔父・叔母宛の年賀状も、年々減っていきます
残念なのは、人生の恩師・先輩だった3人が、近年亡くなり
年賀状が、出せなくなったことです
今年は、喪中の葉書が2通来ましたので、年賀状は16枚
喪中の方には、新年の挨拶を、寒中見舞いの葉書でします
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました